脱自動化

Yeah Man!

 

 

 

 

人間の脳はよくできていて、同じことを反復することで

それを覚えていきます。

覚えるだけでなく、意識しなくても自動化できるようになっていきます。

学校の通学路や、出勤に使う通勤路は、

最初は考えながら道をたどるものですが、

そのうち自動化され、考えなくても学校や会社に着くことができます。

脳の非常に優秀な機能なのですが、長所と短所は表裏一体。

自動化が過ぎると、脳は考えることをやめてしまいます。

 

 

 

 

大人になると体感時間が短くなるのは脳の自動化のせいと言う人がいます。

確かに小さな頃(小学校低学年など)って一日(の体感時間)が長かったです。

大人になると一日の短いこと短いこと。

あっという間に過ぎていきます。

そして確かに、小さな頃は何一つ自動化していませんでした。

通学路は毎日新鮮な発見に彩られた冒険そのものでした。

ツツジの花が咲く5月にはこれでもかというほど花の蜜を吸いまくりました。

木苺がなるころには友達と競って木苺を食べました。

雨の日は側溝にたまった水に長靴で入って行き長靴の中をガポガポにしたり、

傘を振って逆さまにひっくり返したりして遊んで帰りました。

落としたものを拾おうとして

ランドセルの中身を道に撒き散らしたことが何度あるか。

石や空きカンを友達と蹴り、パスしながら帰りました。

それら一つ一つが全て新鮮で、一日は本当に長かったです。

大人になると通勤路はもちろん、ひどい時には仕事すら自動化され、

何も考えなくても一日を過ごすことができるようになります。

考えないで過ぎていく一日のなんと短いことか。

 

 

 

 

自動化は脳の特性です。

で、ある以上、

どの子供も年齢とともにだんだん脳が自動化されることは仕方ありません。

それは、考えなくても行動がとれるようになるということです。

それ自体は決して悪いことではありません。

だからこそできるようになることだってたくさんあるからです。

一方で、

考える力を伸ばしたいのなら、

考える時間を意識して取る必要があります。

勉強においても自動化することで身につく力はたくさんあります。

それは考えなくてもできるようになるということでもあります。

確かにその力で点数も上がります。

だから一見、自動化をたくさん集めることが勉強をすることであると

勘違いしてしまうこともあるでしょう。

でも、それは大きな勘違いです。

本当に頭をよくするとは、そして本当に勉強をするとは、

自動化できるほどに身についた知識や解き方を

どのように使うかということを考える時間です。

自動化で解いた結果、間違っている問題を

できるように変えている時間です。

なぜ間違えたのか、どうしたらできるようになるのか、

考えなければなりませんし、実践しなければなりません。

本当に頭をよくする時間です。

 

 

 

 

僕たちは、聡明舎は…、

段階を追って考えると、少なくとも中学生以上には

このようなことを子供達に伝えていかなければなりません。

そうでなければ最終的に自立した子供など育つはずもありません。

頑張ろう。

 

 

 

 

 

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