識別

 

 

識別とは、あるものと別のものの種類や性質の違いを理解し見分けること、です。

 

 

例えば、

 

みなさんは野菜のキャベツとレタスの識別が出来ますか?

 

能力が上がれば、サニーレタスとプリーツレタスの識別が出来るようになります。

 

 

 

豚肉と鶏肉と牛肉の識別はできますか?

 

能力が上がれば、鶏胸肉と鶏もも肉の識別ができるようになりますし、焼き鳥屋に通うようになると、ぼんじり、なども識別できるようになります。

 

 

識別能力は理解と経験により上がります。

 

 

 

 

国語の勉強の過程では次のような識別ができるようになります。

 

 

問)次の「ない」の違いを述べなさい。

 

①ご飯を食べない。

②なんだかせつない。

③彼はやさしくない。

④時間がない。

 

識別結果は次のようになります。

 

①ご飯を食べない。  助動詞「ない」

②なんだかせつない。 形容詞「せつない」の一部の「ない」

③彼はやさしくない。 補助形容詞「ない」

④時間がない。    存在を否定する形容詞「ない」

 

 

 

知識と経験により、見た瞬間にすぐに識別できるようになります。

 

 

 

 

音楽の専門家はオーケストラの演奏で、楽器の音を聞き分けられるようになります。

 

さらに音楽の専門家としての能力が上がると、その演奏のどの楽器のどの音が良くて、どの楽器のどの音に改善が必要なのか、が分かります。

 

 

 

 

料理の専門家は味の識別が、医者はレントゲン写真や検査のデータを見て病状の識別が出来るようになります。

 

 

 

 

プロのプロたる所以の一つに、その識別能力の高さがあります。

 

 

 

 

識別能力を上げるためには知識による理解と、実際に目で見て経験することが必要です。

 

 

 

受験で合格力を手にするためには知識による理解に加え、実際に演習をする必要があります。

 

 

理解 →演習 →より深い理解 →演習 →さらに深い理解 

 

 

 

こんなことを繰り返していくと、問題に対峙したときに、問題の種類とその解決法が識別できるようになります。

 

 

 

これはきっとどんな仕事にも通じます。

 

 

理解 →やってみる →より深い理解 →やってみる →さらに深い理解

 

 

これを繰り返した先にその道のプロが出来上がります。

 

美容師、料理人、保険会社の人、先生、自動車メーカー、弁護士、税理士、不動産鑑定士、システムエンジニア…などなどのプロです。

 

 

人より早く成長したければ上記のサイクルのスピードを早めればいいのです。今より能力を上げたければ、このサイクルにもっと真剣に取り組めばいいのです。

 

 

 

 

「人より成功したければ、人より多く失敗しなさい」

 

とどこかで聞いたいい言葉も、きっとこういうことに依拠しているのだと思います。

 

 

 

 

生徒たちには、勉強を通じて、自分の能力の上げ方を身につけて社会に出て欲しいと思っています。

 

 

 

受験はそれを学ぶよい機会です。そんないい機会なのに、「とにかく丸暗記で」や「一年間のガマンだ」とかというような意識では、価値が見えなくなってきます。

 

 

 

 

まずは、いい受験期とは何か、を識別する必要があります。

 

 

 

 

まつを