本好きになる人のプロセスのひとつ

 

 

暑い日差しの中を歩き、たどり着いた電車の中。

 

エアコンで空気がひんやりとして気持ちがいい。まばらに空いている座席の、ほどよい場所を見つけて座る。

 

ドアが閉まり二駅ほどを過ぎた頃には汗も引き、心地よい気分になる。車内はガタンゴトンというレールと車輪の立てる音ばかりだ。

 

ふと顔をあげると、目の前に座っていた女性があくびをするのが目に入る。そしてそのあくびが私にもうつる。

 

 

… … …

 

 

1996年、イタリアの脳科学者が猿の運動神経を研究していたとき、ある神経細胞が発見されました。

 

猿が右手を動かすときに反応する脳の部位があり、手が動くたびに脳の活動がモニターに映し出され反応が分かるようにしていました。途中、科学者が猿の前でジェラートを食べました。すると、猿の脳がまるで自分が腕を動かしているように反応を示しました。

 

このときに発見された神経細胞がミラーニューロンと呼ばれ、ミラー細胞やモノマネ細胞としても認識されています。

 

 

あくびがうつるのはこのミラーニューロンの働きによるものらしいのです。

 

 

だから、緊張も不安もイライラもミラーニューロンを通じてうつるようです。「子供は大人の移し鏡だ」と言われるのも、脳科学的にはこのあたりに原因があるのかもしれません。「類は友を呼ぶ」とも言われますが、友になってからますます似るのかもしれません。また夫婦仲が悪くなると子供の体調が悪くなったりすることも、ここから説明ができるかもしれません。

 

もちろん笑顔や元気もうつります。安心感もうつります。笑っている人を見ているだけで、自分の脳の笑っている部分が活性化するようです。また、他人の笑顔が見られたとき、自分の喜びを感じる神経がもっとも強く反応するそうです。上手くいっている人の近くにいくと、きっとその気分をもらうこともができます。

 

 

自分が本当に「面白い」と思っていることや、本当に「楽しい」と思うことを話している時は、相手に伝わりやすくなります。もちろん、逆もあります。

 

 

だから楽しく授業をする人、というのは先生としては貴重です。

 

 

子供が勉強好きになるとか、本好きになるということも、きっとそこら辺に理由があるのかもしれません。

 

楽しいが伝染します。

 

 

 

夏期講習、まだ受付中です。

 

 

 

 

まつを