「水槽」の大きさ

 

 

宮川先生という先生がいる。

 

 

よく車で送っていただくことがあるが、車内の話題はだいたい食べログをベースとした、食べ物の話である(笑)。

 

 

さて、私自身、そんな宮川先生と仕事をするのが大好きである。

 

それは決して、ココイチのカレーをおごってくれたりファミマのシュークリームなどを差し入れしてくれるから、だけではない。宮川先生のもとで働くとき、私は自分の中にのびのびとしたものを感じるのである。誇りと熱意を持って仕事に臨み、ミスを恐れず、ベストなパフォーマンスを出そうとしている自分がいることに気づくのである。

 

 

 

 

みなさんも感じたことはないだろうか?

 

 

 

この先生のときには、このコーチの前では、この仲間やリーダーと一緒なら、なんだか自分は高みを目指し挑戦していける、という想いを。挑戦する勇気を掲げる聡明舎のコラムとして、このことを掘り下げて考えてみたい。

 

 

 

 

ひとつ想像してみよう。

 

 

目の前にコップがありそこに水を入れ、魚を飼うとする。どんなにたっぷりと水を用意したとしてもコップはコップ、魚には狭く、動くたびに水が飛び散って大変である。中の魚にできることといえば、同じところをぐるぐると回りつづけるか、呼吸をしながらじっと浮いているだけである。それ以上大きく成長することも止めねばならない。

 

では、この同じ魚を洗面器に入れてみるとどうか?

 

水を跳ねさせずに泳ぐことは出来るかもしれないが、やはり狭苦しくかんじるだろう。バスタブほどの広さならば先の二つよりははるかに条件が良くなる。

 

 

 

さて、ここでこの魚を「自分自身」として考えてみる。

 

 

 

魚である自分の泳げるスペースが、バスタブならば、プールならば、湖ならばと考えたとき、どれを一番心地よく感じるだろう?強くたくましく育つだろう?

 

 

多分、私は宮川先生と働いているとき、どれほどの大きさかは分からないが、「大きくて広い水槽」に入った魚のように感じているのである。

 

 

 

 

教育を仕事にしている私は、自分の意識を「水槽」のように考えることがよくある。

 

 

 

それは、子どもたちの成長は先生のもつ意識によって変わる、と考えているからだ。

 

 

前に立つ先生から「できる」という視線を受けるのか、「不安だ」と思われるのか。「信じ」られているのか、「疑わ」れているのか。そして、どのくらいの範囲まで「できる」と「信じ」られているのか。

 

 

 

それによって子どもたちのパプォーマンスは変わる。

 

 

 

私たち自身が職場やさまざまな集団の中で感じたことがあるように、子どもたちもきっと肌で感じている。

 

 

私たちのもつ「水槽」の中で子どもたちは泳いでいる。だから時々、「狭い」といって彼らは水しぶきを上げたりする。

 

 

 

聡明舎に通う生徒にはすばらしい生徒が多い。

 

 

 

優しく、思いやりがある。私自身は、現在教えている生徒たち全員をとても好ましく思っている。だからこそ勉強を通じ、知識や技術だけではなく、思考力や判断力、主体性を身につけて欲しいと願う。

 

 

 

だからやっぱり、生徒たちが元気よく泳ぐことのできる「大きな水槽」が必要なのである。

 

 

 

 

エジソンや坂本龍馬の伝記を読んでも、海洋冒険家の白石康次郎さんの話を聞いても、そばには自分を支えてくれた大きな存在がある。母や父などの身内であったり、師匠であったりと、その人たちの用意してくれた大きな「水槽」の中で、彼らが大きく成長をしてきたことを知る。

 

 

 

同じように私も、今目の前にいる子どもたちが元気にのびのびと、それぞれの才能を存分に伸ばせるような「水槽」を作ってあげたいと思う。

 

 

 

 

ただ、生徒たち自身にも覚えておいて欲しいことがある。

 

 

それは「自分自身で成長する」という主体性と、「自分は大きな可能性の『海』にいる」というイメージだ。

 

 

誰かの用意した小さい「水槽」におさまり続ける必要はない。

 

 

自分の人生なんだから、自分で責任とるんだぞ、ということだ。自分たちで自分自身を大きく成長させていくんだよ、ということでもある。

 

 

さて、そんなことを考えていくと、今、生徒たちが傷ついたり悩んだりしていることは、大きな「海」の視点から見れば、実はどうってことないのかもしれない。

 

 

 

点数、合格、言った、言われた、勝った、負けた。

 

 

 

コップに入った水に石ころを投げれば大惨事だが、大きな海に石ころを投げ込んでも何の影響もない。

 

 

 

 

小さくまとまるな。大きく生きよ。

 

 

 

 

出来る限り「大きな水槽」に入れたらいいね。でも、遅かれ早かれ君たちはその「水槽」から飛び出し、自ら可能性の海に飛び出していくことになる。

 

 

 

今は、自分のいる場所を信じて、学べるだけのことを学び尽くす、そんな時なのだ。

 

 

だから勉強、がんばろう。

 

 

 

まつを

 

 

 

 

 

□今週末11月12日(土)10:00 - 12:00

聡明舎高校部 親学塾

 

絶対来てくださいね〜